《短編》決戦は2月14日
でもいつまでもそんなことしてたくない。だってここは道の真ん中。車はそんなに通らないけど、帰宅してるオジサンや学生、買い物帰りのお母さん達さっきから横を通り過ぎる。そのたびに横目でチラッと見られた。
まるであたしが虐めてるみたいじゃん。

先生はそんなのお構いなしで相変わらず泣き真似してるし、ここはあたしが折れなきゃダメみたい…。



ハァーっと大きなため息をついた後、大きく深呼吸して


「雅人さん」

呼んだあたしにまだ首を振る。

呼び捨てにしろってか?いくら何でもそれは…

ほら、親しき仲にも礼儀ありって言うじゃん。

でも彼には関係ないみたい…


まだ泣き真似してる。顔を隠してたって笑ってるのはバレてんだかんね!

こうなったら…


「雅人、大好き」

これでどーだ?


反応をまってるんだけど返ってこない。

あれ?どうしたんだろう?

彼の顔を覗くと真っ赤な顔してた。

見たこと無いくらい真っ赤な顔の先生…雅人を見て吹き出しちゃった。


それにつられて雅人も照れながら笑い出した。





これがあたしと先生の恋の始まり。




END
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