双子月

＜金曜：夕方＞

クリスマス１週間前。
『朋香』は待ち合わせ前、携帯を取りに戻る為、一旦、帰宅。
この時点で、『光弘』に宛てたクリスマスカードは描き終えている。
『光弘』は先に待ち合わせ場所に向かうが、ナンパされている『瑠璃子』を見つけ、助ける。
『瑠璃子』は『光弘』を『雄一』と勘違いし、抱き付く。
それを見てしまった『朋香』は逃げ出す。
追いかけて道路に飛び出した『瑠璃子』を『光弘』が庇って事故に遭う。
その場面を見て『朋香』は気絶してしまうが、フラッシュバックで『通』が交通事故で死んだ事を思い出す。
その瞬間から『雫』と入れ替わる。


＜金曜：夜＞

友人や両親が見守る中、『光弘』の手術は成功。


＜土曜＞

『光弘』の意識が戻る。
『光弘』の部屋に『朋香』『瑠璃子』『美穂』『真朝』『大輔』が集められ、『林先生』から『朋香』と『雫』の事が語られる。
『雫』が初めて『智也』と『美穂』以外の前に姿を現し、話をする。
『雫』と『智也』、『雫』と『美穂』の関係が明らかになる。


＜日曜：新月＞

『雫』の元へお見舞いに来る面々。
『美穂』は『雫』が目の前にいてくれる事に喜びを感じる。
『大輔』は『雫』に捕らわれてしまう。
『真朝』と『剛』も２人でお見舞いに来たが、『真朝』に見せ付けるように『雫』は『剛』を手に入れようとする。
拒否する『剛』だったが『雫』に脅され、同様に捕らわれる。


＜月曜＞

『光弘』リハビリ開始。


＜火曜＞

『瑠璃子』、退院前に『剛』からクマのぬいぐるみを預かり、それが『雄一』からの物だと確信する。
『剛』に『雫』の真意を聞かされ、『真朝』と『光弘』を頼むと言われる。
『光弘』は両親が実家に帰るのを見送った時に、『朋香』と『雫』を始めて見た日の事を思い出す。


＜木曜：クリスマスイブ＞

『林先生』は地方の学会に出席する為、出張中。
『光弘』は『雫』に逢いに精神科病棟へ行くが『大輔』と鉢合わせてしまう。
そこへ『瑠璃子』が現れ、『光弘』を病室へ連れ戻す。
『瑠璃子』は『雫』の病室を覗きに行くが『剛』と戯れているのを目撃してしまう。
そこで『朋香』が戻るまで『雫』から『光弘』を守ろうと決意するが、『光弘』は『朋香』も『雫』も受け入れる覚悟で、『雫』の病室へ向かう。
そこには”朋香”がいて、『光弘』はラベンダーの香りがするムーンストーンの指輪をクリスマスプレゼントに渡し、プロポーズする。
『朋香』は翌日にプレゼントを渡すと約束し、『光弘』と別れた後、『瑠璃子』へメールを打つ。


＜金曜：クリスマス＞

夕方、整形外科の屋上で話す『雫』と『瑠璃子』。
”雫”は、ムーンストーンの指輪をリボンに通し『瑠璃子』の首にかける。
そして『瑠璃子』の身体を押した反動で屋上から投身、死亡。