好き
初告白 初彼氏
「チリリリリリリリン」

「う・・・・、朝か。」

朝6:00、目覚まし時計の音で目が覚めた。



でも今日はもう春休み。
昨日は中学校の卒業式だった。



中学の3年間は早かった。



中学の3年間は勉強をがんばった。
実は成績が良くて、テストはいつも5位までには入っていた。
1位をとったことだって、7・8回はある。



中学の3年間はたくさん恋をした。
ずっと1人の男子に片思い・・・。

その人には小学生のころからの彼女がいる。
だから叶うはずのない恋なんだぁ・・・。

ちなみにその人の名前は「藤沢 優斗」

って!
そんなこと言ってる場合じゃない!

私は昨日の卒業式で、優斗に告白してしまった。

思いっきり「好きです」と言ってしまった。

優斗の顔も見ずに、早口で語った。
「優斗のこんなところが好き」とか、
「優斗とこんな思い出がある」とか。

そして全力疾走・・・。

なんてあっけない終わり方だったんだろう。

別に「付き合ってください」と言った訳でもないけど、返事を聞けばよかったな。

優斗はどう思ったのかな?

きっと「きもっ」って思われた。
きっと「うざっ」って思われた。

小学校5年生の時から5年間も好きだったのに。
こんなに人を好きになったのは初めてだったのに。

変な失恋の仕方だったなぁ。



「ピーーーンポーーーン」

あ、誰か来た。
今は家に私しかいないのに、めんどうだな。

「おーーい! ま~い~、いるのは分かってんだぞ!!!」

なんだ、俊吾じゃん。
俊吾は私の隣の家に住んでる幼なじみです。

「あぁ~~~、今行く!」

バタバタバタ・・・・・

「何の用? 春休み初日に。」
「お前、昨日優斗となんかあったん?」
「え・・・?」
「優斗から連絡があったけ・・・」
「うそ!? なんて?」

なんで、俊吾に・・・・!?
< 1 / 24 >

この作品をシェア

pagetop