Unreality girl.

そこには、汚れた女の子がいた。
…マジで幽霊?


少し怖くなったので声をかけてみた。

「おい」
と言ったら女の子はびくっと反応した。

「お前、幽霊?」
「…」
「なぁ、聞いてる?」

少し反応を待つと小さな声で女の子は言った。

「わかん、ない」
「わかんないー?」


まさか『わかんない』という反応が返ってくるとは思わなかった…。
だから俺は幽霊か人間か確かめるため、
「体、さわるぞ」
「う、あ、あ、」




ドキドキしながらさわってみた。
「…なんだ人間じゃんか…」
「………」
「びっくりさせんなよ…ん?」
「…っ!」


「おい、お前!!!」
「ひっ!」




俺は自分の目を疑った。
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