薬指~未来への誓い~
その数日後、彩に電話して、流産した事を伝えた。


『なにがあったの?』と聞いてきた彩に、強がって精一杯の元気な声で『なにもないよ』って言ったのに


一発で嘘だってバレちゃった…。



親にも話せなかった経緯を話すと、彩は『由樹の所に行く!!』と怒っていたけど、それは止めた。




しぶしぶ納得してくれた彩は、


『私は倖知の前から消えたりしないよ』

なんて、優しい声で言うから
また泣き虫になっちゃったよ…。




私の薬指から外されたリングは、真吾が自分のリングと共にボールチェーンに通し、ずっと身に着けていた。











──…真吾??

あなたはどうして私のそばにいたの?

あなたも逃げ出したい時はあったでしょう?


それからの私は、
あなたを裏切り続けていたじゃない………。


< 106 / 235 >

この作品をシェア

pagetop