薬指~未来への誓い~
『信じるか、信じないかは、真吾が決めていいから』


私が『信じて!!』なんて言ったら、嘘でも『信じる』って言っちゃうでしょう??


『俺のバカ…』

『???』




ガバッと強く抱きしめられて…




『単純に今、ずっとホッとしてる』


『ごめんなさい…』



今まで、不安だったのは私だけじゃないんだ。


真吾だって、きっとずっと不安だったんだ…。




『調子のっていい??』

『―ちょっ!!!』



普通…

ベッドに押し倒すのは、男が女を…だよね??



ギシッ!!!って、スプリングが悲鳴をあげちゃったくらい倒されたのは、真吾の方。


で……上にまたがって馬乗りになってんのが、私の方。(笑)



『襲っちゃイヤン♪』

気持ち悪い………。




キスをした。


さっきみたいな、優しいキスじゃない。
絡み合う舌と息づかい…。



少し離れようと逃げる私の唇を追いかけてくる真吾に、唇が離れられない。

今までの不安をぶつけ合うように…
お互いの体温を確かめ合うように…
唇を何度となく重ね合わた。



『―――!!!』


ヒョイッと、いきなり体を持ち上げられた。

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