薬指~未来への誓い~

好き。の理由

『好きなもんは好き』


は…!?!?
意味分からん…。


なによ!!!
この答えっ!!!!!



『意味分からんっ!!』

『分からんくねぇよ!!好きって想うから好きなの!!』

『理由がないなら気のせいかもしんないじゃんかっ!!』

『気のせいじゃないよ!!好きって想うのも、感じるのも、倖知にだけなんだから!!』





そんなにムキになって言われたら
テレちゃうじゃん…。




『けど、わかんないのっ』




ホント、めんどくさい女だ…私。




自惚れかもしれないけど

愛されて、大切にされてる実感はある。



けど、言葉で聞きたい時だってあるじゃんか~!!




『だぁっ!!めんどくせぇっ!!』


やっぱし…!?(泣)



『―…!!』

腕を掴まれて、力強く抱きしめられた。



『好きなんだってば…』


そう言った真吾は腕の力がさらに強くなって……
さらに小声になって…




『こんなみっともなくなるくらい好きなのは 倖知だけなんだってば…』






って…。
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