薬指~未来への誓い~
それに…由樹が言った真吾の子供だったという妊娠を、真吾は俺の子供じゃなかったんだと言った事。



好きだから…でもないし、同情から…でもなく、
多分、真吾は嘘をついてない。




けどね、例え真吾の子供じゃなかったとしても…
私が別れる決意をしたのは、そんな事が問題なんかじゃないんだよ。


『オレはっ…!!!』

『信号、青だよ』



顔色ひとつ変えず淡々と話す私に、
真吾はため息をひとつついてそれ以上何も話かけてくる事はなく車を走らせた。
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