サクラ誘惑
「さく…」
ピーンポーン
……え?
「宅急便でーす」
目の前にいるさとると目をぱちくりさせて。
「いませんかー?」
ピンポンピンポーン
何度も鳴らされるインターホンにハッと我に返る。
「ちょっ、なにしてんのよ!どきなさいよっ」
私の上からどいたさとるは、乱れた服を直して玄関に向かった。
「いないのかと思いましたよー」
なんて少しいらついた声が玄関から響く。
…ったく。油断も隙もないんだから。
若干、宅急便屋さんに感謝しながら服装をなおして、時計を見る。
えっ、7時過ぎてるじゃん!