こんなに好きなのにっ!!
冷や汗が出る…。



まさか起きてるヤツがいたとは…。



「倉市に見られなくてよかったね~」

「あっ、はい…」

「そんなに好きなら奪えばいいと思うけど」

「ユナは望んでねぇから…」

「ふぅん、年下の女って苦手だからわかんないけどさ」



だけど見られていたのが流星でよかったかも…。



口は堅いし他人に興味がないタイプだから。



ちょっとホッとした。



「ユナちゃん、倉市とうまくいってない?」

「まさか。はぐれた時だってずっと不安そうだったし…」

「じゃあ遠慮してるだけか」



流星の言ってる意味がわからなかった。



ユナは倉市が好きなはずだ…。



なんで感情が先走っちゃったかなぁ~…。



今まで我慢してたのに…。



「どんな弁解したの?」

「知らないふりした…」

「キスマークまでつけといて何言ってんの~」

「わかってます…。そんなに見えた?」

「月明かりでね」



キスマークは唯一の倉市に対する防御だった。




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