こんなに好きなのにっ!!
今はなに部かな?



野菜の入った袋を持ってインターホンを押した。



「あら!!ユナちゃん制服カワイイ~」

「コレ、おすそ分けだよ」

「野菜!?ありがと~!!あがってあがって!!」



悠ちゃんのママ、すごく若くて美人さん。



怒るとものすっごく怖い。



「悠都~!!ユナちゃん来たよ~」

「ユナ?あっ、200円返すから部屋来いよ」



通い慣れた悠ちゃんの部屋。



風君はあたしを部屋に入れてくれないけど、悠ちゃんの部屋はどこになにがあるのかもわかってる。



「はい、200円」

「うん。悠ちゃんってなに部?」

「写真部」

「野球やんないの?」

「ヒジ壊したから投げらんねぇの」

「そうだったのか!!てっきり悠ちゃんが不良になったのかと思った!!」

「ははっ!!バカじゃねぇの」



幼なじみで、お兄ちゃんみたいで。



優しくてモテる悠ちゃん。



なんだか最近、悠ちゃんだけあたしを置いて大人になってる気がしました。



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