3月1日【短編/企】
『浮気なんかしない。ずっと君の傍にいて、永遠に君を愛すと誓うよ』
そしてゆっくりと唇が重なる。
慈しむような、優しげなキスに
私は酔ってしまいそうになる。
本当に……夢?
この感触も、この吐息も
夢にしては熱く切なく苦しくて
でも現実にしては
儚げでおぼろげすぎた。
唇が離れて見つめ合う。
『……啓一…』
その名を呼べば
その声の響きに彼はまた笑った。
『本当に俺が好きなんだね』
そう言って私の髪を梳く。