原石のシンデレラ
「…雪詩様、どうかされましたか?」


じぃやに声をかけられて、ハッと我に返る。


「…な、何でもありません」


私と、じぃやが車に乗り込むと運転手はアクセルを踏み、ゆっくりと発進させた。


大きなお屋敷を車の中から見つめていると、私の魔法は解けたんだな…と思った。



< 62 / 197 >

この作品をシェア

pagetop