お化け屋敷の住人


その一言にすごくホッとした。


もしかしたらウザがられてるのかなとか、最悪嫌われてるのかなとか。

真が出掛けるようになってからそんな事ばかり考えた。


だから余計寂しかった。

真が出掛ける事よりも、そっちの方が寂しかった。


でも“当たり前”だって。

わたしまだここにいてもいいんだって。



それからわたしは真の決めてきた高校に通う事にした。


まだ分からない事はたくさんある。

訊きたい事もたくさんある。


でもそれはその時が来たらでいいかな。

だってわたしと真の時間はまだまだこれから。



――わたしはここにいていいんだから。


< 101 / 134 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop