私が私の王子様!?
「―――知ってたっ」



ハッとした。



「違っ・・・」
「何が違うんだよっ!」
「っ・・・」
「分かってる・・・分かってるよ
お前が、俺のことをどう思っているかなんてっ・・・
もう充分すぎるくらい、わかってるから・・・」



やめて。
そんな顔しないでよ・・・。
お願い、やめて?
違うの・・・
私は、裕也が大好きなのに・・・
もう戻れないの?
私は、どうすればいいの?



「―――じゃあ、もう遅いから寝よう・・・
ごめん、な?付き合わせちゃって・・・
明日また考えよう?」
「ぅん・・・」



私が返事するのも待たずに
裕也は私の部屋へと帰っていった。

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