気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「宇宙人ですか?」


「ああ、そうさ。」


「いると思いますよ…。」


私がそう言うと凱は目を丸くした。


「信じるのかい?宇宙人を。僕は信じない。」


「えっ?」


予想外の言葉に私は目を見開いた。


ピーターパンを信じる男だ。


宇宙人も信じると思ったが、そうではないらしい。


「だって宇宙人がもしいたら、地球はメチャクチャになるだろ?」


「でも、宇宙人を見たとか写真とかが有るじゃないですか?」


「今の技術だったらどうにだって出来るさ。それに昔だって、霧の中でもう1人の自分、つまり『ブロッケンの妖怪』でも見たんだろう。」
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