気まぐれ探偵はお嫌いですか?
「ありがとうございました。」


里美さんに見送られ、凱が呼んだタクシーに乗ると凱はニコッと笑った。


「久々に大きな買い物をしたよ。スッキリした。」


「え?」


「僕さ、あまりお金使わないから貯まっていて困ってたんだよね。」


お金が貯まって困っていたなど贅沢な悩みだと唖然としていたが、凱は上機嫌のようでタクシーの運転手がいるにも関わらず1人で鼻歌を歌っていた。


それから、家に着くと凱はドレスの入った袋を私に渡してくれた。


「パーティーは明後日だからね。じゃあまた明日。」


凱はそう言うと家に入ってしまった。


その後、ドレスの入った袋を持って帰ってきた私を見て、母が悲鳴をあげたのは言うまでもない。
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