スターフィッシュ‼︎


ちなみに、車を運転してくれているのは……


「よっしーのバンドの手伝いができて嬉しいなー!」


フリッフリのワンピを着て、男の子のようなハスキーボイスで話す、

ちょっと太めのロリータちゃん……

いやいや、良夫さんの彼女、雪乃さん。


よく良夫さんのお客さんとしてライブに来てくれてたのは知っていた。

へー、彼女さんだったんだ!


「車まで出してもらって本当助かるよー!」


良夫さんが、運転中の雪乃さんに向かってそう言うと、


「「「ありがとうございます!」」」


とあたしたちも深々と頭を下げた。


「いーのいーの! あたしの兄がビジュアル系バンドやってて、よくローディーやスタッフ仕事してるし。それをいかしてSTARFISHのお手伝いしちゃうよーん」


おおお、心強いっ!


いつか太ロリータちゃんなんて心の中で言っちゃって、

本っ当ーーにすみませんでした‼︎

と心の中であたしは謝りまくっていた。
< 195 / 434 >

この作品をシェア

pagetop