スターフィッシュ‼︎



それから間もなく、王子のもとに通知が届き、

STARFISHは青春スターダムの本戦出場権を得たことが分かった。


「ひゃーーーーーー!!」

「ま、まじかーーーー!?」

「ほほおほほほほ本当ですか!?」


「ああ、当然の結果だ」


スタジオ練習後、突然王子が柏のライブハウスに行こう、と言い出したため、

何でだろうと思っていたけど、そういうことだったんだ。


「いや~本当良かったね! おじさんも嬉しいよ~。こういう瞬間に立ち会えるのがこの仕事の醍醐味だしね」


店長のヒラモトさんも、顎ひげを何度もさすりながら喜んでいた。


「本当にありがとうございますっ!」


ヒラモトさんに向かって、王子が大きく頭を下げた。


「このまま優勝してこいよ! あ、今度のここでのライブ、STARFISHの壮行会イベントにしちゃってもいい?」


本戦は5月最後の土曜日。


ちょうどSTARFISHはその1週間前にこのライブハウスでライブをすることになっているため、

その日を

『STARFISH・青春スターダム壮行会 ~俺たちの戦いはこれからだ!!~』

というイベントにしてくれることになった。

おおお! 嬉しいぞ!


ちなみに、ザ・クリントンズもあたしたちを応援してくれているらしく、

対バンとして出てくれることになった。

おおお! 久々だなぁ!
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