スターフィッシュ‼︎


そして、最後の1枚。


『すまん、さすがにチ○コソックスの映像は見つからなかったわ。でもこれが俺のロックスター』


と王子の丁寧な字で書かれたメモとともに入っていたのは――


おーーーー! すげーーーー!


見渡す限りの人、人、人。

大型ロックフェス、というくらいの広い会場。


そして、ステージに出てきたのは、外人さん4人組。


バンドが音を奏でると、お客さんの声が地鳴りのように響き渡り、

ステージから、骨太、かつノリの良い音楽が奏でられる。


ベースの人が、坊主頭をブンブン振りながら、弦を弾いて叩いて超ファンキーな音を奏でる。


あ、この人が、王子が好きって言ってた超イカしてるベーシストさんかな。

面白いし、音もめちゃくちゃ格好良い!


王子は昔いじめられてた時に、このバンドを聞いて、

生活が一気に音楽中心に変わっていったんだっけ。


ドラムのずっしりしたリズム、ギターの中毒性のあるフレーズと音。

ボーカルもイケメンさんだけど、ラップや歌、パフォーマンスで、客を沸かせる。


お客さんは、男女かまわず踊り狂っていて、ところどころ肩車で担がれた女の人がノリノリで腕を振っている。
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