スターフィッシュ‼︎

「本当!? いいの?」

王子が再びキラキラと笑顔になる。

このツンツンヘアが一番まともそう。


「ああ、あと1組足りなくて困ってたんだよ。ノルマは……」

ツンツンヘアと王子がメモを出して、何やら話しあっている中、


「せいぜい女とデブとでバンドごっこでもやってな」

「ああん? 硬派ぶってクソちゃれぇおめーらよりはましだっつーの」

と、いかちぃ坊主男とゆーたが睨み合っていた。


やーめーてー元ヤン様を怒らせないでぇ~!


「分かった。ありがとう! そっちのライブも楽しみにしてるね」

王子は王子モードのままだ。

「ああ、俺らのバンド凄いことになってるから。もしライブ見て気に入ってくれたら、2人とも戻ってこいよ」

ツンツン茶髪が王子とゆーたに向かってそう言った。


ふぇ?


「うん、考えておくよ。じゃあまたね」


戻ってこいって?
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