未定
どれほど泣き続けたのかわからないくらいになった頃ゆーりは立ち上がった。




なにしろ時間自体が無いのだ。どのくらい経ったのかはゆーりにも誰にもわからなかった。






“とにかく町がどうなっているか見に行こう。誰かいるかもしれない”



今のゆーりにはこの世界にだれもいないように感じられた。



初めて味わう果てしない孤独と恐怖に心は押しつぶされそうだった。



でもここでどうしていようと現状が変わらないのをゆーりは悟っていた。



誰か、自分と同じ時間を共有している人がいるかもしれないという淡い期待を抱いてゆーりは駅まで歩いてみることにした。


一度自分の教室に戻り、荷物をまとめ学校を出た。



すべてが中途半端に止まった教室の風景はひどく異質だった。


落ちかけた消しゴムは宙で静止し、まばたきの途中の者は半目であくびをしていた者は口を開けたまま。



まるで模型のような風景だった。




< 13 / 14 >

この作品をシェア

pagetop