強くて弱い女



「塩崎誠はどこですか?!」





悠斗が大きな声でロビーのお姉さんに聞く。





「塩崎様なら304号室にいますよ。」





「304だ!急げ!」





皆の足音が響く。





看護士さんに「廊下は走らないで!」と言われてもお構いなしだ。





「ここだ。」





304と書かれた表札。





中には康平がいた。



< 158 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop