ひねくれ日記
第一章


いつも
いつも
嫌な事ばっかり

大ッ嫌い


そんな嫌な事から
逃げている自分だから


「嫌な事から逃げるな」
ってのに
なんにも言い返せないんだょね


だけどさ。
お父さん
お母さん


二人は
逃げたこと一回もないの?





なんてね

あげあしとりたくもなるよ
二人とも
毎日顔合わせる度
おんなじ事言って
怒ってくるんだもん


この前
「いなくなればいいのに」
って言ったよね




まぁ
二人は
亮太がいればいいんだもんね



性悪お姉ちゃんょり
バカで素直な弟の方が
かわぃぃもんね



いや
あたしは
いいんだけどさ




あたしがいなくなると
二人の大好きな
亮太は
いなくなるよ



だってあの子を
素直な子に見せてるのは
あたしで
あの子の見てくれを
よくしてるのもあたしだから



あたしがいなければ
あの子は
なりたたないの

あたしの
右脳を駆使して
事前にあたしが動いて

そのおかげで
あの子が動けるの






この前
カウンセリングされたんだけどさ



カウンセリングって
おもしろいのね

あたしの
一枚中を触ろうとする

まぁ
あたしの中には
もう一枚中の答えを用意してるから
"ホント"なんて
見えないんだろうけど



自分を話せって
言われたから
話したのに

先生ったら


その計算を
自分に活用してみたらどうかな?

ですって




バカじゃないの?

あたしがいい子をしてしまったら
あの子が悪い子になって
要らない子に
なってしまう




あの子をいい子に
仕立てあげるのが
先に産まれた子の
義務であり宿命でしょ


だから
お父さんも
お母さんも
おじいちゃんも
おばあちゃんも
先生も
キミも

みんな
あたしを嫌う





"そんなことないょ?"


ううん
わかってる
キミはもう
あたしを嫌ってる




"ひねくれてるね?"


野暮な事言わないで
今に知った事じゃないでしょ



"みんなが自分を嫌ってるって言うの寂しくないの?"


この世に一人が好きな人間なんて
いるわけなぃでしょ


"いいお姉ちゃんだね
弟くんが大好きなんだね?"


バカ言わないで
この世界であの子を
一番嫌ってるのは
あたしよ
そして
あの子もあたしを嫌う











ねぇ
あたしは要らない子?
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