だからこそ、キミは。



…って、梨花たちがちゃんとノートを取ってるかと言ったら、微妙なんだけど。


自問自答を繰り返した後のくだらない考えに、なんとなく自嘲的に笑う。



今ので、どこか吹っ切れた感じを覚えた私は、開き直ったように自分の机に弁当箱を出した。



…1人でお弁当を食べるため、に。




「……ゆうっ、美優…っ!」




―…ねぇ。


なんでいつも、こうなんだろう。




『……っ』

「美優。もしよかったら……

…俺たちと一緒に、弁当食べない?」



なんでいつも爽くんは、困った時に手を差し伸べてくれるの?




< 149 / 437 >

この作品をシェア

pagetop