だからこそ、キミは。



上手く言葉を返せない私を察して、梨花は一瞬だけ私を見て、強く睨んだ。


キッという効果音が出そうなぐらい、強く、鋭く。



「…だからっ!ずっと前からわかっていたの!

…爽が、美優のことを好きなこと。美優と爽が話してるのを見る前から…。」



最後の方は、聞き取るのも難しいぐらい、声が弱まっていた。




「……っ。」



みるみるうちに、梨花の目には涙が溜まって。

だけども、必死にそれを零さないようにこらえている。




< 223 / 437 >

この作品をシェア

pagetop