だからこそ、キミは。
結局、私は私。
私は私が可愛くて、仕方ない。
先生はそんな私が、初めて自分より大切だと思った人だから。
爽くんを傷つけてでも、守りたいと思ったの。
「…美優。」
だからこそ、夢みたいだと思った。
適当な付き合いを繰り返してきた私は、無条件な優しさに触れることが少なかったから。
ましてや先生でも佑くんでもない。
私が振ってしまった、人なのに。
それでも優しい爽くんの言葉に、涙が出そうになったの。