可愛くなりたい
僕は精一杯
そいつを睨んだが
決して怯まない真っ直ぐな瞳で
僕を見つめている。
「なぁ、洸?
お前もサッカーするよな?」
晴希が僕の後ろにいるそいつに
尋ねかけた。
いつもなら僕が
「やるよな、洸?」とか
言って誘うけど
今日は口聞かないから
無視……。
すると
「ごめん。今日は無理。
あと、梨羽も無理だから」
「……は?」
洸の言葉に僕は唖然となる。
洸は用事あるかもだけど
僕は暇なんだけど?