俺と彼女と、ご主人様。【BL】
3.到底君には敵わないけど


【3.到底君には敵わないけど】



「見てくれ、アンナ。
 君の色艶には到底届かないけど、
 君と同じ髪色にしてみたんだ!」


昨日、俺は金髪にした。

アンナの写真を持って
『同じ色にしてください!』と言ったら
美容師さんはちょっと困っていたけど、
かなり近い色になったので、俺は満足だ。


「うわぁ……」

「これで、少しでも
 俺の愛情が君に伝わればいいのだけど。

 あ、でも、これだけじゃ全然表せない位
 俺は君を愛しているんだからね!
 そこんところ勘違いしないでよね!

 もうね、この想いを伝え切る事なんて、
 今の俺には到底不可能なんだ!
 それでも、俺の命尽きるまで
 俺はこの愛を伝え続け……ああ、駄目だ
 何故なら俺が生きている限り、
 想いも増え続けるから……!」


きゅーん。と、アンナは俺を慰めるように
鼻を髪の毛に寄せ、鳴き声を上げた。


「ありがとう、アンナ!
 俺の気持ち、
 ちゃんと解ってくれてるんだね!」

「最近の犬は平均寿命上がってますけど、
 それでも未亡人確定ですよね」

「そんな、いきなり悲しい事
 言わないでください!」



俺を置いて、
アンナが先立ってしまうなんて……!

< 8 / 75 >

この作品をシェア

pagetop