ただ君だけを想う。
「海音~!おはよう!」


理央がいつものように元気よく挨拶して来て…

くだらない話で盛り上がって、


「二人ともおはよう」


落ち着いた茜がそこに加わって…


3人で教室に向かう。


そんないつも通りの日々が繰り返される。


だけど違うのは…、


「あら、海音メイク変えた?」


茜ってやっぱスルドイ。


「ほんとだ!いつもより可愛い!」


「えへへ、いつもよりメイク頑張っちゃった」


朝のメイク、髪型にかける時間を長くした。


「可愛い可愛い」


「ありがとう。だってこのままじゃいられないからね!」


あの時私はもう気持ちは伝えないって思ったけど…


やっぱりこのままじゃ嫌だ。


だから、私は私が出来る範囲で


愁ちゃんにちゃんと女の子として見てもらえるように頑張るんだ。


「海音、強くなったよね」


「まぁ、あんまり無理しないようにね」


茜の心配する声にも笑顔で返す。


「大丈夫大丈夫!」


ここで頑張るの止めたらきっと変わらないから。

そう思って私はその日から出来る範囲で努力をするようにした。



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