enjoy!
長い夜

お土産


 「…えぇ!?」

 「先輩、声デカイですよ!!」

日花梨先輩は口を金魚みたいにパクパクさ
せてる。
そりゃ…笹嶋さんから告られたなんて言っ
たら驚くと思う。

 「え、マジ?」

 「マジ…なんですかね?」

 「なにそれー!」

先輩がベッドに倒れこんだ。

 「だって…からかってるのかもしれない
  し…。」

 「笹嶋ってさ、一ノ瀬とかと違ってナン
  パなんてしなさそうだし…。
  マジなんじゃないの?」

まぁ、確かに一ノ瀬さんはチャラいけど…。

 「んー…。
  なんか一目惚れがなんちゃらって言っ
  てました。」

 「純愛だねぇー。」

日花梨先輩が口笛を吹く。
…純愛ってどーゆー意味だっけ?

 「んで、予選の時写真撮ったんですよ。
  まだ、そのときは笹嶋さんって気づい
  てなくて。」

 「へぇ…。
  そんで告られたと。」

あたしは無言で頷いた。
やっぱ、笹嶋さんに直接聞いたほうがいい
のかな?
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