恋桜
プロローグ
「好きです。付き合ってください!」


小学6年生の夏、私はずっと好きだった男の子に告白した。


全然話したことがなかったから、ふられると思った。

だけど、返事はとても以外だった。


「俺も好き。付き合おう!」


私は、夢を見てるようだった。


   初めて人を好きになって
         初めて付き合うことになった。

      彼のことが大好きだった。



学校に行くときも帰るときも、いつも一緒だった。

  週末には、デートもした。


     幸せだった。


   幸せだったはずなのに・・・





あっという間に時は過ぎ、卒業式当日になった。

卒業式の後2人で帰る約束をしていた。


私たちは、別々の中学校に通う。
だから今日は、一緒に学校を帰る最後の日だ。


不思議と彼と違う学校に行くことは、不安じゃなかった。


私も彼のことが大好きだし、
      彼も私のこと好きって信じているから。


    なのに・・・







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