愛のカタチ

支店長瀬戸浩輔の休日2



カフェで野口君と別れ、美波の手を握り歩き出す。

正式に恋人同士になって一ヶ月。

美波は何も言う事なく、俺の手を握り返す。

もう『誰に会うか分からない』なんて言う事もなくなった。

あの日、きちんと自分の気持ちを伝えて良かった。

美波も余計な事を考える事もなく…きっとこれが普通の、当たり前の関係なんだろう。

「どこ行こうか?」

「そうですね…。」

敬語はまだ使っているけど。

浩輔って呼んではくれてないけど。

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