―好き過ぎて―




「はぁっ…み、やびっ!」

俺は、あれから走って、雅を追った。

そして、雅の家への帰り道に、雅が泣き崩れているのを見つけ、
声を掛けたら全速力で逃げられた。

が、

「なによ!放してっ」

「大人しくしろ!」


――パシン


乾いた音。

音の原因は、彼が彼女を叩いたから。


「……っ」




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