血の記憶

それを、

ナイフを握り、

血を浴びてその輝きを増す彼女に、

思い知らされる。


「今のうちに逃げて……」


彼女の唇は洩らし、

オレの返事も待たずに、

目を伏せ、

背を向ける。
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