BLACK MAN

あの日










今から二十年程前の事だ。人間としてまだ浅かった八代宗夫は当時二十五歳だった。









「何故だ、中村くん。この細胞はまだ復活の余地があった筈だ。何故途中で放棄したりしたんだ。」









学者はこの頃、無名の私立大学の教授として働いていた。









だがある日のことだった。大学の中で一際優秀だった生徒の中村葉子が単純なミスをしてしまったのだ。









「いや、私はついTXWが空気中で堪えられる時間である一分が過ぎて既に死亡しているとばかり思っていて…。」









中村はパソコンの指を止め、謝った。そして一週間後、中村は大学を去った。









どうしてこんな些細な事で大学を辞めるに至ったのだろうか。そこには中村の人一倍のプライドがそうさせたのだ。









八代は中村が去り、その他の生徒達もあとを追うようにして大学を去って行き、一人になった。









「……ふん、私は何も間違った事など言っていない。」









< 31 / 31 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

心獣

総文字数/2,178

ファンタジー6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
俺には兄弟も親もいない。そうだ、記憶には無いけど恐らく捨てられた。 思えば思うほどに憎らしく思うが、顔も分からない奴を憎んだって仕方が無い。 だが、来年の俺の成人式で俺はとんでもない奴と再会することになる。
シーツの上のブタ。

総文字数/10,104

コメディ35ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
待ってろよ、カメ子。 きっとお前の正体を暴き、元の体に戻してやるからな。 それまでは、ブタの姿でいてくれ。 我慢して!!
Do-tex《警察秘密結社》

総文字数/5,701

ミステリー・サスペンス17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人口が20億人を超えた日本。 世界的に見ても面積が小さい日本に人口が集中している理由は、日本の技術が世界を大幅に上回っている事が理由に挙げられるだろう。 密集した日本はここ10年もの間に、犯罪率が30%上昇したとされている。 そこで日本の警察らはある提案をした。 人口の25%を、警察の秘密結社【Do-tex】にすり替えるというものだった!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop