きみは、運命の人?



「そんな事を、軽々しく言うんじゃねえよ」


どうして怒るのよ。


涙で滲む蒼司の姿を、ずっと睨みつけていた。



「里桜だって、憎いだろ?オレの兄貴が」


確かにそう。


ずっと、ずっと、許してやるもんかって、思ってた。




< 107 / 192 >

この作品をシェア

pagetop