きみは、運命の人?



ずっと、ずっと恨んでた。


お兄ちゃんと、喧嘩した相手の事を。


だけど…。


だけど…。


「ねえ、由紀亜。それでも、蒼司の事ばかり考えちゃうよ…」


“蒼司”


その名前を口に出すだけで、涙が溢れて止まらない。


「ねえ、里桜。自分の気持ちにケジメをつけなきゃ」




< 119 / 192 >

この作品をシェア

pagetop