きみは、運命の人?



「誰に殴られたの?何があったの?」



薄暗い病院の部屋には、泣き声しか響いてない。


「いやあ~!!一人にしないでよ!お兄ちゃん、私を置いて逝かないでよ!!」



声にならない声を出しながら、私は一生分の涙を流した。



冷たく、硬くなったお兄ちゃんの体を抱きしめながら…。




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