きみは、運命の人?



「良かった。ちょっと心配だったからさ」


照れ臭そうな蒼司を見ていると、こっちまで恥ずかしくなってくる。


「何でかな?また会いたくなったんだ。里桜に」


「蒼司…。私も…」


そう言った瞬間、我に返って両手で口を塞いだ。

「何?」


ちょっと悪戯ぽい顔で、蒼司は私を覗き込む。


「ううん。何でもない!」




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