きみは、運命の人?



そう言うと、蒼司は私の手を取った。


「空にいる、里桜の兄貴に殴られるかな?」


苦笑いの蒼司を見て、胸がキュンとする。


大きくて温かい手は、今までお兄ちゃんですら、感じた事がなかったから。


「殴らないよ。だって、お兄ちゃん達が、出会わせてくれたんだから」




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