年下彼は手強いのです,
* エピローグ
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――あれから約半年。
桜のつぼみも膨らんで、新しい春の陽気を感じる今日この頃。わたし達、198名は旅立ちの瞬間を迎えた。
「卒業おめでと!」
「ゆ、祐李。痛いから」
卒業証書の箱をパコパコ頭に打ち付けてきた祐李。痛いけど、この制服を着てはしゃぐのも最後になる。
「真尋と離れるのは超絶に寂しいけど」
「それはわたしも」
「メールする、電話もするから」
「わかったから」
卒業式も終わって、みんなは涙を浮かべながら写真を撮ったりしている。
「祐李には…ほんとにお世話になりました」
「こちらこそ」