【短編】ヘタレ君のわがままなカノジョ。




やがて着いた売店。



そこは、飢えた生徒たちが群がる戦場です。



もちろん、人気のパンであるチョココロネを買うため、迷わず戦場へと飛び込みます。




ただただ、俺は君の笑った顔が見たいんです。



君の笑顔一つで、俺はここまで頑張れます。







奮闘の結果、大人気のチョココロネとチョコチップメロンパンを購入することに成功…





と、言いたいのですが。




チョコチップメロンパンは手に入れたのですが、チョココロネは既に、売り切れていました。



仕方ないので、君の好きなチョコを使ったマーブルパンを買いました。





そして更に、3分以内に戻らなくてはいけないので再び全力疾走します。




「ごめんね、ヒカリちゃん。チョココロネ、無かった」




「ええぇーっ!」




ぶぅ、と頬っぺたを膨らませる君の顔に見とれつつ、袋を差し出します。




「とりあえず、これ買ってきた。」




君は、不満そうにしつつも袋を受け取ってくれました。




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