白恋〜小さな私の恋愛〜
お前も詐欺師だ
「離して」
「嫌ですよ。逃げますから」
離れた瞬間全力で走って逃げるつもりだったが考えが見抜かれていた
「あんたなんなの?」
「しっかり歩いて下さいね」
「無視!?」
こいつのペースに呑まれる
「ほんと何?」
「いい加減黙らないと口塞ぎますから」
ニコッと笑う顔は何処か冷たくぞくっとした
気が付けば生徒会長室の扉が目の前だった
会長は扉を開け中に入り私をソファーに座らせたとたん
扉の鍵を閉めた