白恋〜小さな私の恋愛〜
お兄様参上
バッグの事件から数日が経ち
今ではあの馬鹿女2人とも仲良く会話するまでになった
毎日バイト三昧
おかげで頭から会長が離れた
だけど家に帰ると考えるのは会長のこと
気持ちを伝える前から終わる恋がこんなにも辛いと知らなかった
むしろ自分から好きと思ったのは初めてだった
だけどいい加減諦めないと……
ハァとため息をつく
「藤堂さん!」
「はい?」
店長が慌てた声で私を呼ぶ
店長を見つけ駆け寄った瞬間
「な……んで」
「お久しぶりです。藤堂真白さん」
凜がいるのが目に入った