お姫様のtrueprince☆

「だめだよな、俺。良いとこなんて
ねぇーわ」

「クスッ」


良いとこなんてない?
どこが?

今だってあたしに手当てしてくれて
るじゃんか。


大丈夫、
ちゃんと優しいとか・・・
あたしが言える立場じゃないけど・・



いっぱいあると思う。


メリットは・・
誰にでもあるんだよ。

あたしには・・あるかな?




「なんで笑うんだよ・・」

「だって、五十嵐くん・・自分が優しい
ところだって気づいてないから」

「俺が、優しい?」

「うん、だって・・加減とか考えよう
としてくれたでしょ」

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