お姫様のtrueprince☆

どうやら、黒原くんは苦手だったみたい。


「食べてねーぞ!?」

「うるっせ!」


あたしだけお腹いっぱい食べちゃいました。


「おいしかった」

「あっそ」


出たころにはもう真っ暗って・・・時間
忘れてました・・。


「真中、」

「ん?」

「今日、悪いけど送れなくてもいいか?」

「あっ、うん!全然大丈夫だよ!」

「そっか・・じゃあ、今日はサンキュ」


そのまま、
歩きだす黒原くん。

あれなんだろ・・家の前でのお別れっての
も悲しかったのにここも寂しい・・・。


背中はとても寂しそうなのに・・・
人がいっぱいるここで大声で呼びかける
勇気は・・・・・・


あたしにはなかった。


「・・・ありがとう」

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