お姫様のtrueprince☆
「・・・え?慧来てないの?」
ついにやってきた、
集会の時間。
袖で待つあたしにそう伝えられた。
慧は体育館に来てないんだと。
どうしよう・・・
一応ルール上その人に聞こえるように言わ
なければいけないらしい。
あとの4人は整列してるし・・・・。
「真中さん、どうかしたかね?」
「いえ・・・あの・・」
慧、これってあたしに選ばれたくないって
ことだよね?
でもねあたしは諦めないんだからっ!
絶対・・・あたしのことを慧が好きじゃなく
ても・・・プリンスになってもらうから。
「理事長っ!・・・借りて発表してもいい
ですか?」
理事長はあたしの発言に最初は驚いていた
けど・・・
「あなたの考えにまかせます」
そう笑顔で言ってくれた。