怪奇愛好倶楽部。

「じゃあ次、役割を決めます。
 準備は皆でするとして、
 交代でお化け役と受付。

 全員どっちかに回るように
 両方とも交代制でやりましょう。
 おっけー?」

やっぱり面倒そうな態度の委員長だけど
提案された事には、皆賛成のようだ。


「じゃあ、これやりたいって人いたら」

手ぇあげてねーと言うので、
僕はまっさきに立候補した。

「はい、東海林君」

「受付がしたいです」

だって、脅かす側でも、
真っ暗な中に長時間居たくない。


「え、いいの?」

森口君が振り返り、

「受付って、ずっと座ってるだけだよ?」

萩さんも、こっちを向いて尋ねてくる。

「僕、受付がしたかったんだ」

クラス中の奇異の目を集めながらも、
僕は受付に決定した。

お化け役希望の人から感謝もされたし、
まあ、結果オーライと言う事で。


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