彩-aya-1





皆が眼見してるのを他所に、店員さんの服の袖を掴み、耳元にボソッと囁いた。



店員さんは少しばかり顔を赤らめながら頷き、


「では30分後にお取りに来て下さい」


あたし達はおやつを食べにファーストフード店に入った。



ふふっ。

ふふふっ。


「……お前二ヤけてんじゃねぇ。キモい」


んなっ!!!??


テメぇそれは乙女に告げる言葉か!!?



「それよりさぁ~なんて掘らせたの??」


不思議そうにあたしを見るヨウスケの鼻に、人差し指を当て、


「ひ~みつ♪」


再び二ヤけた。


だって気持ちわりぃ、言われようが、止められねぇんだし。



しょーがねぇじゃん。





< 143 / 168 >

この作品をシェア

pagetop